ありがとうございます

 

「最初に」

 

 私は第1ブロック長と八王子西教区長のお役を拝命いただいている鷹取と申します。

 

 令和2年度は当山先住、日序上人の御23回忌ご正当の年であります。

 

 ご遷化から20年以上が経ちます。本年9月に先住を偲び当時の青年会を代表して記事の提出をご指示頂きました。

 

 その矢先に、二代目ご住職の長谷川日堯御導師が去る10月20日(火)「僧正信誓院日堯上人」行年70歳としてご遷化されました。

 

 御導師の逝去を聞かされて筆は止まりました。

 

 しかし、私が今できることを精一杯させていただくことが、ご奉公と思い「日序上人」の思い出を書かせていただきます。

 

 

「権大僧正日序上人」の思い出・・・

 

 今では、ネットでも清流寺の動画で先住の御法門も拝聴できる時代となりましたが、私のように、直接先住の前で聴聞出来た事はそれだけで大変貴重な経験といえるでしょう。

 

 当時も団参や他寺院と交流があると、「先住の御法門は現代的な表現で分かりやすいです。」と他寺院の信者さんが話されていました。私も同じ気持ちでした。

 

 また、妻の祖母(初代、飯野)は、先住が八王子に赴任されて清流寺発展に向けて、毎日朝から晩まで、各信者宅への御助行ご奉公に気張られて、足の不自由な祖母も先住の後ろについて御助行させていただいたそうです。

 

 

「青年会として・・・」今から25年前 (1995年)

 

 青年会では毎月1回先住ご指導の下、教養御講を青年会員自宅で「御講と勉強会」を開講させていただいて、当時ご指導いただいた印象的な内容が、

 

(1)如説修行抄解説・全員覚えること

 

(2)①許すこと ②入れたお茶を濁すな

 

 ここに、先住の凄さが凝縮されておりまして、実際の先住の日常で解説させていただきます。

 

 

(1)について如説修行抄の解説と実践

 

 清流寺でお講師方の勉強会が開催されて、お昼休憩時に庫裡から先住のお題目が聞こえてきて、本当に長谷川御導師は御看経の御導師と話されていました。

 

別の日には・・・

 

 群馬県のあるお寺では夏に蚊が大量に発生するとのことで、そのお寺の御導師が若いお講師を叱るときには、蚊に刺されてかゆくて直ぐにふらついてしまうそうです。

 

 その時期に、先住がとある件で「お詫びに」訪問されて、同じ場所に立たれて長時間微動だにせず拝聴されて帰られた後、御導師はお講師さんたちに、「今に、あの方は偉く成られるぞ。」と話されたそうです。

 

 

(2)許す・・・{いつまでも責めない}

 

 旧本堂が主役だった頃、とある日曜日の昼に境内でお教務さんと息子さんがキャッチボールをしていた時、息子さんが投げたボールが本堂のガラスを割ってしまいました。先住が見えてお教務さんが先住にお詫びを申し上げると、先住は「美味しいものを食べてきなさい」とポケットからお金を渡されたそうです。

 

 これら(1)(2)のお話しを先住の日常から背中を見て育つことの学びは、当時の私にとって、信心以外に「男として」男気まで学べて、還暦になる現在まで真似させてもらっています。

 

 

最後に・・・

 

 もう皆さんもご承知のように、自分が、ご奉公の出番ですよ。

 

 清流寺一丸となってコロナに負けず、道場を隆昌発展にむけて報恩ご奉公をさせて頂きますように、終わりの言葉に代えさせていただきます。

 

 

 ありがとうございます

 

合掌