当山住職挨拶

令和二年十月廿日に御遷化あそばされた先代御住職の跡を受け継ぎ、この度、住職として御奉公させていただくことになりました。

浅学非才にして、全くもってその任にあらず、ではありますが、これも御宝前から の御命令と決定し、不退転の覚悟で精進させていただく次第です。

八王子に清流寺が建立されて七十余年、この間に八王子も、日本という国も、また 世界全体も、大きく変貌を遂げました。

 

第二次世界大戦後、高度成長期を経て豊かに見えた社会も、近年は、少子高齢化の波にのまれ、様々なところで歪みが生じ、人々の心に余裕がなくなっている。

「モノ」の面では豊かそうに見えても、「ヒト」の人生そのものは決して充実しているとは言い難い、法華経に「没在於苦海(もつざいおくかい)」と示される如く、大小さまざまに、それぞれ苦しみの海に溺れ喘ぐ、そんな世の中であるように思います。

 

その心の悩み・苦しみを少しでも取り除いて差し上げようと大慈悲をくだされたのが仏さまであり、その為の修行としてお示し下されたのが、法華経本門八品に示された御題目口唱の実践、「菩薩行」の励行です。

新型コロナウイルス流行に伴い、国全体でインターネットを活用した生活様式の 提唱がなされました。

日本はおろか、世界各国どの地域とも繋がることが出来る、インターネットをはじめとしたネットワークサービスは、まさしく 21 世紀最大のコミュニケーションツールであり、これを活用していかなければ、漏れなく時代に取り残されてしまうことにもなります。

 

このネットを通じて、仏さまやお祖師さま日蓮聖人のみこころ、御題目口唱の大切さ、有難さを伝えていけたなら、これほど素晴らしいことはありません。

一天四海皆帰妙法の祖願に少しでもお役に立つ御奉公が出来るよう、新しい生活 様式とともにご奉公してまいりたいと思います。

 

最後にホームページ開設に携わっていただいた方々に感謝の意を表するとともに、 折角のホームページが広く活用されんことを祈念申し上げ、ご挨拶とさせていただ きます。

 

                          住 職  長谷川 清泊 合掌