2016.7.10

参事 鷹取

立正寺御正当会 団参報告

 

去る七月十日、足立区立正寺御正当会式に当山、日堯御導師のもと、信徒九名でお参詣させて頂きました。

当日は前夜迄西日本に台風が接近して心配されていましたが晴天のお計らいを頂戴して定刻前には到着。

 

その後、新築された本堂において盛大なお看経に自然とお題目口唱に熱が入りました。

 

奉修後に、(一)立正寺の歌を斉唱。(二)岡本日苑上人奉修導師がこの度、権大僧正にご昇進されて、花束贈呈式が行われました。

 

次に、立正寺、小西御導師から参詣者へ御挨拶があり、奉修導師岡本権大僧正の御法門に入りました。

最初に、岡本御導師から今回の法鼓、七段返しに百二十点のお褒めの言葉がありました。

私達も当山御会式で目標ができました。

 

次に、岡本御導師から得度時代若い頃の思い出話が大変感動的でしたので掲載させて頂きます。

 

「私が小僧の頃は、御導師の奥様方は皆様優しく恐く厳しかったです。

その頃の失敗談ですが、真冬の寒い頃、一枚のオーバーを若い衆が共有で使っていました。

その当時、私は御導師の御用で立正寺へ来させて頂いて帰山の際に、玄関でしたので外でオーバーを着ようとしたら、奥様が、外は寒いから玄関で着なさいと言われて、ポケットに手を入れて手袋を出そうとすると前にオーバーを使ってポケットに落花生のカラが沢山入っていて玄関にまいてしまった事を思い出します。」

 

そのお話をされて本堂内に笑いが起きました。

「その頃の白分が八十六歳になって奉修導師として、ご奉公で来させて頂いたので、本日、別に大きな顔をして来たわけではありません」と話されました。

続けて先程いただいた花束への感謝とは逆に、紫の袈裟は責任重大で頑張りますと話されました。

 

御教歌

 

  我祖師は如来のつかひ かしこくも 

     其眷属はわれら也けり

 

(解説)

御祖師様は如来のお使いとしてこの世に生まれて来られました。

先日、宇宙船が何万㎞の彼方に行きつき、その先に我々のような地球があるかも知れません。

先師聖人方々が仏様のお使いとしてその星に向かっているのです。

我々が人間に生まれるだけでも大変貴重な事なのです。

よほど前世で良い事をしなければ、人間として生まれません。

そしてこのご信心にお出会できる事はもっと難しい事なのです。

何か報恩ご奉公をしなくてはいけない、今度は御祖師様のいらっしゃる寂光参拝させて頂けるのです。

先師聖人の御家来にさせて頂きたいです。

一人でも多くの人が寂光参拝できるように下種結縁にお気張りください。

 

ご指南(解説)

自分の欲に励む人は寂光参拝できません。

また地獄に戻りますよ。仏様のお使いのお話を聴いたら、御恩返しに気張りましょう。

来年の達成に励みましょう。はたして私達は眷属でしょうか?

うぬぼれてはいけません精進しましよう。

 

その後、立正寺ご奉公者から参詣御礼の挨拶をいただいて、おいしいお供養に舌鼓を打って無事帰山いたしました。

                                     参事 鷹取